GLOBAL CREATIVE TRIP

海外のブランド事例やクリエイティブトレンドをいちはやくレポート

Mobile World Congress 3日目 THINGS<EXPERIENCES

モバイル・ワールド・コングレス3日目、朝イチのセミナーはLive Nationという世界最大のコンサートプロモーション会社による「The Power of Live(ライブの持つ力)」というセミナーでした。MWC会期中、Facebook Liveなどのライブストリーミングコンテンツの可能性についての話が多くあがっておりますが、今回の"Live"とは、生イベント、体験のことを指しており、体験の持つ力、モバイルの進化によっての更なる体験の拡張のお話でした。

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児玉のiPhoneより(Si!サッカーは全く詳しくないですが観戦してみました)

 

生活者はモノより体験に価値を置いているというのは、数値でも見れることです。

ミレニアル世代の72%はモノよりも体験・経験にお金を費やしたいと思っている。

 

では、モバイルによって、その体験はどう進化していくのでしょうか。

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Mobile World Congress ☆おまけ その2☆

映画好きなの人、必見のコンテンツストリーミングサービスのご紹介を!

NETFLIX、HULU、AMAZONなどに登録していればいいや」と言わず、ひと月5,99ユーロだったら加入してもいいかな、と思うサービスをセミナーで知りました。

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MUBIウェブサイトのスクリーンショット

 

MUBIとは、毎日1本、専門キュレーターが厳選してセレクトした映画を紹介するコンテンツストリーミングサービスです。1本追加されるごとに、1本削除されるというシステムで一度に30本の映画のみ、提供しています。

 

NETFLIXでいいじゃん!」という声が聞こえてきそうですが、このようなキュレーションサービスは今後どんどん増えていく傾向にあると思います。というのも、今はコンテンツの量が多すぎて、ストライクゾーンになかなかハマらない、というのが現状。

 

ただ、MUBIのCEOであるEfe Carakel曰く、このサービスはNETFLIXの代わりになるものではなく、NETFLIXの脇役的存在として作ったのだ、と。長い目で見て、将来的にコンテンツストリーミングサービスはNETFLIXAmazonGoogleAppleの四天王に支配される、という。資本の桁が違いすぎて、太刀打ちできず、その四天王と差別化できるサービスを考える必要があり、ニッチなマーケットで攻めた、とのこと。

 

基本的にはアートハウスシネマを中心としたセレクションであり、特定のファンベースをターゲットにしているため、コミュニティ感が強く、根強いファンがいる。今後、クラシック映画、ボリーウッド、フランス映画、など特定ジャンルのコンテンツストリーミングサービスが出てくるのでは、と予想していました。

 

 

Mobile World Congress ☆おまけ その1☆

コンテンツとメディアについてのセミナーが開始する前に流れているリールに釘付けになったので、番外篇として、ご紹介!

 

この動画はJukin Mediaというユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツを取り扱う会社のリールであり、毎年、年間のベストコンテンツをオムニバスに編集しているものですが、ユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツのパワーを感じたので、ご紹介!

 

"People are Awesome(人間って最高!)"というYouTubeチャンネル内に置いている動画で、人間が成し遂げれるすごい行為を紹介しているのですが、私がこの動画の一番好きなところは、何かすごいことを達成した後の人々の喜び方、達成感に人間味を感じ、本当に人間って最高、と思えるところかもしれません。

 

もちろん、いろんな動画をオムニバスに編集することによって見ごたえが増ます、というのもあると思いますが...。

Mobile World Congress 2日目 テクノロジーを使ってブランドLOVE♡

モバイルワールドコングレス2日目、多くのブランドの話を聞いていると、どのブランドもどうテクノロジーを使って、消費者のニーズをどう満たせられるか、というのを考えている。

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Olayウェブサイトより

 

テクノロジーが進化する中、モバイルファースト(本日のセミナーでは"モバイルオンリー”とまで言ってました)になりつつある中、ブランドの立ち位置として根本的に変わらないのは、すべては消費者のためであるべきであり、消費者への理解に基づいたコミュニケーションであるべき、ということ。

 

その消費者を理解する中で多くのブランドが口にしていたのは、ここ数年よく耳にする

PAIN POINT (ペイン・ポイント)

 

<プチ英語講座>

Pain: 苦痛、痛み Point: 点、ポイント

直訳すると:苦痛の点

意訳すると:苦痛と思うポイント、面倒くさいと思うこと

 

消費者のPain Pointをテクノロジーとモバイルを使用して、サービスや良い体験へと作り変えている事例をいくつかご紹介します。

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Mobile World Congress@バルセロナ 初日VISA篇

モバイル・ワールド・コングレス2017、初回のブログはMasterCardについて、投稿しました。

それに続き、VISAのセミナーにも参加したので、VISAのお話も少々。

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年明けのCESでも登壇しており、イノベーティブなブランド、テクノロジーをうまく利用しているブランド、として名前があげられるブランドの1つであるVISA。

昨日、VISAのスタートアップ・インキュベーターである「Everywhere Initiative」をヨーロッパでも開催する、と発表したばかりでもあります。

(「Visa Everywhere Initiative」とは、スタートアップコミュニティの創造性と才能を生かすことでビジネスの成果を向上させるため、次世代の支払いのあり方を考えるため、2015年にアメリカで創設されたものです。)

 

VISAは近年、イノベーションを促進している会社として注目を集めており、自ら「自分たちはクレジットカード会社ではなく、イノベーション会社である」、と宣言しているとともに、Fast Companyでは「2017年最もイノベーティブな会社」の1つ、と選ばれました。

 

Oh!イノベーティブ!と称賛されているのは、VISAの支払いに対しての新しい考え方。

 

去年のリオ・オリンピックで発表したVISAの"支払いリング"。スポンサーしているアスリートにオリンピック会期中に配り、指輪をスワイプするだけで支払いを済ませれる画期的なウェアラブル、とメディアでも取り上げられました。

 

しかし、VISAのShivさんがこのリングの可能性を本気で感じたのは、オリンピック後、普通のアメリカのスーパーでリングで支払いをした時、それを見たレジのお兄さんに他の客をお構いなしに、10分ほどそのリングについて質問攻めされた時。

 

一般の人がそのイノベーションについて、ワクワクした時

Shivさん曰く、それが本当のイノベーションである、と。

 

さらに、

イノベーションの告知をしようとメディアにお金をかければかけるほど、そのイノベーションはさほどすごいイノベーションではない。

.......

 

人は根本的にテクノロジー好きであり、そのテクノロジーをうまく利用し、どうブランド愛へと導くかが大きな課題である。それはVISAだけでなく、どのブランドにも言えること。

 

商品 × イノベーション × マーケティング

今まで別物だと思っていた3つの要素が今までになく混在し、互いにブレンドし、混ざり合わなければいけない時代になってきていることを実感。

ブランド愛、ブランド価値、ブランドの存在意義を構築していくための大事な数式である。

Mobile World Congress@バルセロナ 初日MasterCard篇

Hola!* スペインのバルセロナに来ている児玉です。

*ホラではなく、「オラ⤴️」と読んでください。

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本日、2月28日より、モバイルの話題がぎっちりと詰まったモバイル・ワールド・コングレスに参加しております!

 

端末メーカー各社が新規端末の発表会を開催する中、一見モバイルとあまり関わりのない多くのブランドの存在が目に付きます。というのも、生活者がモバイルに費やす時間が増える一方、生活者への有効的なコミュニケーションを考えていく必要のあるブランドには、モバイル・ワールド・コングレスは見逃せないイベントとなっております。

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GEICO "Crushed"

思わず「く、くだらない...っ」と笑いながら言ってしまうことでおなじみ、GEICOの新しいプレロール用の広告をご紹介!f:id:bbmedia:20170213194401j:plain

YouTubeよりスクリーンキャプチャ

 

今回のテーマは"Crushed"。ぺちゃんこ、という意味です。

画面の左側からセットの壁が迫ってきて、広告が凝縮されている、という企画。

 

冒頭のナレーションでも、次のように説明されています。

「この広告はあなたの視聴体験をより良くするため、凝縮されています。」

 

「すぐに見たいコンテンツに行きたいのに広告が邪魔!」という視聴者の声を逆手にとって、思わず見てしまう広告へと変えてしまうGEICOの得意技!さらに、思わず、シリーズのすべてを見てしまう!

 

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