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GLOBAL CREATIVE TRIP

世界各国を旅しながら働く児玉が、海外のクリエイティブトレンドをいちはやくレポートします。

Mobile World Congress 3日目 THINGS<EXPERIENCES

モバイル・ワールド・コングレス3日目、朝イチのセミナーはLive Nationという世界最大のコンサートプロモーション会社による「The Power of Live(ライブの持つ力)」というセミナーでした。MWC会期中、Facebook Liveなどのライブストリーミングコンテンツの可能性についての話が多くあがっておりますが、今回の"Live"とは、生イベント、体験のことを指しており、体験の持つ力、モバイルの進化によっての更なる体験の拡張のお話でした。

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児玉のiPhoneより(Si!サッカーは全く詳しくないですが観戦してみました)

 

生活者はモノより体験に価値を置いているというのは、数値でも見れることです。

ミレニアル世代の72%はモノよりも体験・経験にお金を費やしたいと思っている。

 

では、モバイルによって、その体験はどう進化していくのでしょうか。

このセミナー中で、「ふむふむ」と思ったスライドをご紹介します。

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今、世の中にある体験はフィジカルとデジタルの組み合わせで成り立っており、その中心にあるのがモバイルデバイス、ということを説明しているものです。

実際にイベントを体験し、思い出を作りつつ、人と会って楽しみ、それをモバイルで記録し、デジタルでシェアしていく。デジタルでイベントを探し、もしくはイベントへ行くモチベーションがあがり、体験しに行く。フィジカルとデジタル、どちらも体験の大きな役割を果たしています。

 

このセミナーを朝イチに受け、その後、実際にライブの持つパワーを感じたく、特にサッカーファンでもないのに、運良くその晩にサッカーの試合があったので、早速チケットを購入し、観戦しにいきました。

スタジアムに入ると同時に、目につくのはスマホの数。

前列にいた20代の男性は前半戦の大半はピッチに背を向け、ピッチを背景にセルフィーを撮るのに一生懸命。ハーフタイムにはフィールド近くで写真を撮るために人の大移動。体験のためにチケット代を払っているのか、デジタルでシェアしたいがためにチケット代を払っているのか。

いずれにしても、今の時代、体験を100%満喫するにはスマホが必須のようです。

 

試合が行われたカンプ・ノウというサッカースタジアムは、ヨーロッパ最大級のスタジアムです。モバイルアプリをダウンロードして、コネクテッドスタジアムなのかを試してみたのですが、特にアプリを通して席を案内してくれる、各プレイのレプレイをアプリで観れる、自分の好きな選手のコンディションを教えてくれる、アプリでビールを注文できる、ということはなかったです。いずれ、このようなサービスが一般的になる日は思っている以上に近い、とは思いますけど。

 

唯一、「モバイルで体験拡張」と言っていいのかわからないですが、チケットはスマホApple Walletに保存することができ、バーコードで入場することができたので、チケットの印刷、もしくは受け取り、という手間は省けてよかったです。また、定期的にゴール、選手交代など試合の状況を通知をしてくれたことによって、サッカー偏差値0の私にも少しは理解できたのかも...。

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サッカー観戦に繰り出したもう1つの理由として

午後に受けたセミナーで登壇していたスポーツチームが、アプリ内でVRのスタジアム体験をコンテンツとして提供している、という話を聞きました。そして、いずれ5Gネットワークの時代が到来すると、VRを使ってあたかもスタジオにいるかのようにリアルタイムでスポーツ観戦が自分の家でできるようになる、という話もありました。そういう時代が来ると、わざわざスタジアムに足を運ぶ人が減るのか?デジタルはいずれ、今重宝されている"ライブ体験"を超えるのか?それを確かめたく、ミレニアルらしく大枚を叩いてチケットを購入しました。

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私個人の意見として、デジタルがライブの体験を超えることはない、と思います。

隣のおじさんの独特の香りのするコロン、頬に触れる3月の冷たい風、ゴールの瞬間、一斉に何万人が立ち上がるエネルギー。いずれテクノロジーで擬似的に作れるとは思いますが、擬似がリアルを超えることはないのかと。物理的に試合に行けない人、手軽に臨場感を味わい人にはもってこいではあります!

 

VRがライブを超えることはないかもしれませんが、ARによって、ライブの体験は多いに拡張されると思いました。試合をスタジアムで観戦しながら、メガネレンズに何が起こっているのか説明してくれていたら、どれだけ試合をもっと楽しめたことか!