SXSWのため、テキサス州のオースティンに来ている児玉です!
Facebook IQのセミナーでは、モバイルがどう消費者行動に影響を与えているか、Facebookのリサーチ内容を発表していました。
データはすべてアメリカでの調査によるものですが、世界的に見ても同じような傾向であるらしく、さらに、デスクトップがもともと普及せず、完全にモバイルファーストである東南アジア、アフリカなどでは、より数字は極端だそうです。
① モバイル購入の増加
2016年のホリデイシーズンは、モバイルでの購買コンバージョンがデスクトップを上回ったはじめての年となりました。
ホリデーシーズン中の全体セールスの51%はモバイルからでした。
前年度より10%も増加しています。
② モバイル活動が最もアクティブになる時間帯
モバイルコンバージョン率がもっとも高まるのは仕事後の午後4時からです。通勤時間帯である午後4〜6時から増加し始め、ピークを午後8〜9時に迎えます。それに比べ、デスクトップのコンバージョンピークは、午前10〜11時です。
Facebook IQホームページより
さらに、モバイルの使用は単発で短いセッションだと思いがちですが、実際に費やしている時間は以下となります。
<1日の中でモバイルに触れる時間の割り振り>
0〜3分:30%
3〜20分:32%
20分以上:37%
意外にも、ユーザーは1回に長い時間、モバイルに触れていることがわかります。
③ モバイルでは、時間の流れが速い!
・スクロールの速度がデスクトップだと2.5秒に比べ、モバイルでのスクロールの速度は1.7秒です。モバイルで興味、注意をひくのは、本当に一瞬です!
・映像は、デスクトップで見るより、モバイルで見るほうが短く感じます。同じ映像を、デスクトップで見た人、モバイルで見た人に、どれくらいの長さに感じたか、と聞いたところ、デスクトップで見た人に比べて、モバイルで見た人は33%短く答えたそうです。
・ショッピングもモバイルの方が速いです。デスクトップだと、商品を見てから購入に至るまでの時間が7.8日に比べ、モバイルだと購入までの日数は6.7日であり、実に1日以上短く、13%速いです。
Facebook IQホームページより
さらに、モバイルでショッピングをする際、デスクトップに比べ、検討する商品数も少ないです。デスクトップだと29商品を見るに比べ、モバイルだと24商品だそうです。
上記3つの数値を見て、モバイルでの時間の流れが速い、というのがわかるかと思います。
さらに、その分、離脱率も早く、
ユーザーの40%は、ロードに3秒以上待たされると離脱します。
④ モバイルでは、効率的にショッピング
モバイルでショッピングをする際、65%のユーザーは、まとめサイト(アグリゲーター)を使用しています。
その理由とは、
・購入までの手順が簡単
・値段比較が手軽にできる
・一度に多くのブランドを見ることができる
モバイルでショッピングをする際、ユーザーは効率を重視しているのがわかります。
モバイルショッピングをよく行っている90%のユーザーは購入までの手順がスムーズなサイトだと、再訪問のモチベーションが上がる、と示しています。
これらのデータでわかることは、
・モバイルでショッピングをする人は増えており、増え続けるであろう。
・モバイル上での時間の感覚は独特であり、それに合わせてデザインする必要がある。
・3つのSが重要!SMOOTH、SEAMLESS、STRESSFREE