GLOBAL CREATIVE TRIP

海外のブランド事例やクリエイティブトレンドをいちはやくレポート

カンヌセミナー2017 Day5 L'Oreal

カンヌ5日目、午前中のメインステージはグローバルブランドのセミナーのオンパレード!

アディダスからはじまり、毎年恒例のユニリーバ、そして、ロレアル、Oh My!

 

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今回は、ロレアルのセミナーで紹介された「Because I'm Worth It」という往年のコピーを今の時代へと反映させた内容をご紹介いたします。

Because I'm Worth It

私にはその価値があるから

 

このコピーが誕生したのは、実は1973年。計算してみると、44年前!?はじめて登場した時から女性たちの共感を呼び、今でも色褪せを見せることのないコピーである。

44年前、女性たちへと向けたこのコピーは、今、すべての人へと向けたコピーへと進化している。

 

Because We Are All Worth It

私たち皆に、その価値があるから

 

コピーが使われているのは、Prince's Trustとの共同プログラム。Prince's Trustとは、恵まれない環境で育った若者たちへカウンセリングや奨学金を通して、サポートしているチャリティ団体です。L'Orealと手を組んで、若者たちの自信向上を目標に、ワークショップを開く、というプロジェクトである。

 

From Self-doubt to Self-worth

自信喪失から自身の価値へ

今年の2月から開始したこのプログラムは、今まで100名の若者に向けて自身の価値に気づかせるワークショップを開催している。目標は3年間で10,000名へワークショップを開催することで、一度限りのキャンペーンではない、と強い意志を持って開始。

キャンペーンの顔となっている人たちは皆多様。プラスサイズのモデル、ヒジャブを被ったビューティブロガー、顔に硫酸攻撃を受けた作家などなど。しかし、多様の中で共通しているのは、全員、自身喪失から自身の持つ価値を発見する、という道を歩んできた、ということ。

 

世界トップのビューティ会社としての責任

美しい女性を起用し、完璧を描く、ありきたりなビューティ広告に飽き飽きし、そこにエンゲージしようとしない消費者が増えている、というのが現状。「世界トップのビューティ会社であるロレアルが、それを率先して変えていく必要がある」と、セミナーで語ったのは、L'Oreal Paris UKのジェネラルマネージャーであるエイドリアン・コスカス氏。

この試みは、他の広告主に対しての挑戦状でもある、と語っている。

「あなたのブランドは、社会を変えるために、何をしていくの?」