GLOBAL CREATIVE TRIP

世界各国を旅しながら働く児玉が、海外のクリエイティブトレンドをいちはやくレポートします。

CES1日目 AIによって変わるマーケティング

本日CES2日目!(展示会場の開幕は本日のため、正式的には本日が初日!)

そして本日もラスベガズは雨っ!!

ラスベガスで雨が降るのは珍しく、朝、会場へと向かおうとしたところ、タクシー乗り場は洪水によって封鎖...。大豪雨という感じはなかったのですが...明らかに雨に慣れていないようすのラスベガス...。ホテルのところどころでは雨漏れが...。

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こちらは川じゃないですよー。タクシー乗り場のロータリーですよー。

 

そして、展示会場は初日で大にぎわい、と思われる中、私はにぎわいから外れて行われている広告マーケティングをメインとしているセミナー会場へ。展示会場への道路が大渋滞しているのを横目に、少し「ほっ」...

 

さて、今、広告マーケティング業界だけでなく、世の中的にHOT TOPICなのが「AI」。もう聞き飽きたであろう、この2文字、CESの会場でも響き渡っております。

 

ただ「AI」と一言でいっても、マシンラーニング、ディープラーニング、コンピュータービジョン、自然言語処理など、様々なフィールドに細分化されます。

 

すごくわかりやすかったのが、昔「デジタル」という言葉がHOT TOPICとして流行ったように、今「AI」が使われている、とのこと。今、ひと言で「デジタル」と言われても、生活の中に組み込まれすぎて、「何のこと?」と思うのと同じように、AIが当たり前のように、音声アシスタント、環境問題、セキュリティ、ヘルス、スマートシティ、スマートホーム、自動運転車などなど、生活の隅々に組み込まれ、「AI?何のこと?」状態になる、とのこと。それほど影響のあるものなのです。

 

「どんな企業や団体であってもAI戦略を持っていない、明確化していない企業は10年後、生き残っていない」と会場を怯えさせて解散したセミナーもあったり....。

 

セミナーで多くの発言としてあったのが、AIはあくまでもツールでしかなく、そのツールをいかにうまく使いこなすかによって、勝者が決まる、ということ。特に広告やマーケティングなど 、人へコミュニケーションする分野では、人がどうAIを効率よく、バランスを保ちつつ使うかが鍵となります。

 

AIへと踏み込む前に確認すべきこと。

①解決したい課題は何か。

②誰のために解決したいのか。

③どういうデータがあって、データはどれくらい整理されているか。

 

結局、AIはデータで作り上げられているため、良いデータを与えたAIは優秀なAIになりますが、そうでない場合、さほど素晴らしいものにはならない、ということ。またトレーニングさせなくてはいけないため、時間と労力が最初にかかる、という覚悟が必要です。だけれども、最初に頑張った分、あとはAIに任せられるところは任せて効率化が測れます。

 

例えば、Campbell's SoupはIBM Watson Adsを使って、レシピジェネレーター広告を公開。午後3時から5時、夕飯をどうしようかな、と悩む人が多い中、その時間帯にあわせて「Watsonによるレシピ提案広告」を配信。使いたい食材をセレクトして、Watsonがその人に適したレシピを教えてくれるというもの。またAIのため、使えば使うほど自分のことを理解してくれ、食材を野菜だけセレクトしている人にはその後、野菜のレシピだけを提案してくれたり、どんどんパーソナライズされていく。去年行った第1弾があまりにも好評で、消費者とのエンゲージメントが伸びたことから第2弾を遂行するとのこと。

Campbell's Soupがまず解決したかった課題は、消費者が持つ夕飯の悩み。すでにあるChef Watsonというレシピ提案API自然言語処理APIに、Campbell's Soupのレシピ開発者たちの知識を組み合わせて完成したという。レシピを提案してくれるサイト、アプリ、UGCがいっぱいある中、誰もが持つ夕飯の悩みにAIならではのレシピのユニークさ、という、もうひとレイヤー面白みを重ねることが成功へとつながった、とCampbell's Soupの方は語っていました。

 

この Campbell's Soupの事例は、AIという世界では氷山の一角でしかないですが、こういったAIを利用したコミュニケーション、広告がどんどん増えてくるのが楽しみですね。

 

会話型AIの時代へ

AIでいうと、今年最も話題にあがるのは会話型AI。

今は、まだ、何かのアクションを特定のフレーズでお願いして、それに応答する、という会話型AIですが、今後、より自然な会話、文脈を理解した会話になります。

声、というのが主要インターフェースとなり、

次の10億人のモバイルユーザーはテキストより、声とビデオでスマホを操作する

と言われています。

以前、別のセミナーで、タイプライターやパソコンのために作られたキーボード、というインターフェースをモバイルにくっつけたことがそもそもおかしい、と言われていたのを思い出しました。

ま、モバイルとは電話ですからね...。インターフェースが声になるのが自然な流れだったのかもしれませんね。

 

本格的に「ブランドが消費者と対話するとしたら...」というふうに考え始めなくてはいけない時代に。