GLOBAL CREATIVE TRIP

海外のブランド事例やクリエイティブトレンドをいちはやくレポート

カンヌセミナー2018 Day1 Future Consumer 2020

初日から、もう1つセミナーのご紹介を。

そのタイトルは、Future Consumer 2020!

f:id:bbmedia:20180620055328j:plain

登壇したのは、世の中のトレンドを予測するトレンド企業であるWGSN。

WGSNでは、ありとあらゆる多くのデータを分析し、2年先の消費者動向を毎年発表しており、このセミナーではそのレポートの内容を少し紹介されました。

 まず、今の時代背景を見てみると、

EXPERIENCE ECONOMY から MEANING ECONOMY へ

体験に価値を置く消費者、というのがここ数年のHOT TOPICで、いかに意味ある体験をブランドは提供できるか、そこで消費者とつながりを作れるか、EXPERIENTIAL MARKETINGというのがトレンドとしてありましたが、世の中の未来への不安と不透明さによって、消費者の価値観が少しシフトしてきています。

 

今の消費者にとって、もはや商品と体験だけでは物足りない。消費者は今、ソリューションと意義を求めています。商品を買っているのではなく、ブランドとブランドが象徴する価値観を買っているのです。

 

消費者を考えるとき、細かく見ていく必要があるのは、

デモグラフィックではなく、サイコグラフィック

デモグラフィック:年代、性別、収入など

サイコグラフィック:誰なのか、なぜ購入しているのか、なぜ視聴しているのか、など

 

サイコグラフィックを読み解くことによって、消費者がブランドから求めていることが明らかになる。

 

では2020年に向けて、消費者はどう変化していくのか。

 

NEW CONSUMER VOICES(新しい消費者の声)

2020年に向けて、世界的に大きな影響を与えるのは、人種や民族の識別が目まぐるしく変わってきている、ということ。少数民族と思われていた民族が大多数へとなる。

 

2050年:ムスリム系ミレ二アルが世界人口の4分の1を占めると言われている

今は、主要ターゲットと見られていないですが、このグループの持つ経済パワーによって、文化を少しずづシ変化させていくでしょう。

 

ムスリム系消費者は、

-来年末までに、かけるお金が3270億ドル

-2026年までには、旅行だけにかけるお金が3000億ドル

-2021年までには、美容にかけるお金が2130億ドル

と凄まじい経済力を発揮すると予想されている。

 

アメリカでは、2020年までには、生まれてくる赤ちゃんの半分以上は多民族となる。

白色人種だけをみると、生まれてくる数より、死亡する人数が上回っており、2040

年までには、アメリカの白色人種は少数派となる。

 

M-COMMERCE DOMINATES(モバイルコマースの支配)

2020年までには、オンライン購入の半分以上はモバイルから、となる。

2020年までには、世界全体でモバイル購入される金額が2500億ドルと言われている。

 

M-COMMERCEを促進させるもの:

 ■モバイルアプリ

 ■高性能のスマートフォン

★5G

 

5Gの導入によって、世の中は大きく変わります。ブランドとして、注意すべきなのが、5Gという凄まじく早いネット回線の登場によって、消費者はスピードをより要求するようになります。消費者の期待に応えられるよう、ブランドはスピードを重要視していかなければいけない。

消費者の47%は、ウェブページの立ち上がりが遅い場合、そのウェブページから離れ、そのブランドの競合のウェブページへ躊躇なく行く。

それほど、今の消費者はせっかちとなってきている。

 

CROWD-BASED CAPITALISM(クラウド型資本主義)

UberAirbnbなど、Sharing Economy(シェアリングエコノミー)の存在が消えることはなく、むしろ不可欠な存在になっている。

パリ、サンフランシスコ、シアトルでは、人口の20%以上がAirbnbのホストとして登録している。

ただ、Sharing Economyによって、失われている職種もあり、うまくバランスを保つ必要がある。

 

 

・NEW CONSUMER VOICES:ムスリム系ミレ二アル

・M-COMMERCE DOMINATES:モバイルコマースの支配

・CROWD-BASED CAPITALISM:シェアリングエコノミーの促進

 

上記3つの世の中の動向を見ることによって、2020年の消費者像が浮かびあがってきます。

 

と本当はセミナーでもっと細かく未来の消費者とは、どのような人たちなのか、という説明もあったのですが、それはまた次回...!

 

Bon nuit!