GLOBAL CREATIVE TRIP

世界各国を旅しながら働く児玉が、海外のクリエイティブトレンドをいちはやくレポートします。

SXSW2019 ロレアルの#futurebeauty

テクノロジーが進化する中、〇〇テックと、どの業界でもテクノロジーによって、プロダクトやサービスが拡張されたり、精度があがったりしているのですが、ビューティテックについてご存知でしょうか。ここ最近、どのビューティブランドも取り掛かっているビューティテックですが、先駆けて勢いを見せたのが、世界最大のビューティ企業のロレアルです。大手ビューティ企業がまだ参戦していなかったCESに2014年、顔認識技術で実現したリアルタイムバーシャルテスターを発表し、ビューティ業界に大きな波紋を広げたことは、まだ記憶に新しいですね。

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ロレアルのグイーブ氏(発音が正しいか不明...)のセミナー

ロレアルのテクノロジー部門を促進させてきたロレアルのGuive Balooch(グイーブ・バルーチ)氏が登壇したセミナーの内容を少しご紹介します。

 テクノロジーの進化と顧客ニーズに伴い進化するプロダクトと商品

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2015年に発表されたランコムからのカスタムファンデーション

人の肌色はそれぞれ違い、店頭に置かれるいくつかのファンデーションの色ではそれぞれの個別の肌色を網羅できない。自分の肌色にあったファンデーションがない、というニーズは前々からあったのですが、テクノロジーの進化によって、ビジネス的にもユーザーエクスピリアンス的にも解決できると思ったタイミングの2015年、自分の肌色に合わせたファンデーションを調合してくれる、というカスタムメイドファンデーションを発表しました。いわゆるビューティカテゴリーでのハイパーパーソナライザーション時代の到来です。しかし、このセミナーでBalooch氏が言っていた今後のビューティカテゴリーのトレンドは...

PERSONALIZATION(パーソナライゼーション) から PRECISION(精密さ)へ

この発言に関しては、また後ほどもう少しご説明します。

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ラ・ロッシュ・ポゼのUVパッチの進化

2016年のCESでは、ラ・ロッシュ・ポゼというロレアルのスキンケアブランドが紫外線量を測定するパッチ型のウェアラブルを発表しました。そのプロダクトは3年の年月を経て、去年末にパッチではなく、ボタンのような小さなウェアラブルとして、形を変えて登場しました。パッチだと長期に渡って使えず、リストバンドだとすでにヘルストラッカーやスマートウォッチなどのウェアラブルで場所が抑えられてしまっている、ということもあり、ネックレスにしたり、バックやサングラス、衣類にポチッとつけられる物へ形を変えたそうです。また電池・充電不要の手軽さで、たった60ドルで手に入る、という点ではユーザー的は導入しやすいものです。ウェアラブルによくありがちな、6ヶ月を過ぎたら飽きてポイっ、というのは充電する手間がないので、乗り越えられそうですが、飽きる前に無くしそうなほど小さいですね...。

My Skin Track UVは今年のイノベーションアワードのウェアラブル部門でファイナリストになっていました。

 

上記のようなイノベーションは、社内ではできなく、さまざまな企業とのパートナーシップによって、実現しているものとなります。そして、今年のSXSWでロレアルはまた新しいパートナーシップを発表しました。

 

uBiomeとのパートナーシップによってビューティカテゴリーは新しい時代へ

uBiomeとは、簡単なサンプル採取によって、その人のマイクロバイオーム状況を調べてくれるというスタートアップです。ここ数年で大きく進化したゲノム研究に着目し、個人のマイクロバイオーム状況を知ることによって、その人に「本当に効く」スキンケアをより精密に提供できる、とBalooch氏は話していました。それが、ロレアルが考えるPERSONALIZATION(パーソナライゼーション)からPRECISION(精密)時代への一歩かと思われます。