GLOBAL CREATIVE TRIP

海外のブランド事例やクリエイティブトレンドをいちはやくレポート

新型コロナウィルス時代と海外広告事例 その4

ついに日本全国において、緊急事態宣言が解除されました。日本だけでなく、海外各所でも少しずつ制限が緩和されつつあり、コロナと生きる新しい生活「New Normal」に適応し始めようとしています。

ただ、新型コロナウィルスの傷跡は深い。5月24日付のニューヨークタイムズ紙の朝刊一面を埋め尽くしたのは、新型コロナウィルスで命を落とした1000名の犠牲者の名前です。見出しには「米国の死者10万人に迫る。計り知れない損失」。一面と中面の3ページ、合計4ページに渡って紹介された1000名の犠牲者は、アメリカでの死者数のたった1%を表しています。

f:id:bbmedia:20200526143940j:plain

2020年5月24日 ニューヨークタイムズ

紙面だけでなく、「計り知れない損失」と名付けられたマイクロサイトを立ち上げ、3月頭から今に至るタイムラインとともに、被害となった人々をスクロールに合わせて紹介するインタラクティブコンテンツも一緒に公開しています。シンプルでありながら、世の中に多大なインパクトを与え、大きな話題を呼んでいます。

同週末、NIKEからは、新型コロナウィルスに合わせて立ち上げた「You Cant's Stop Us」キャンペーンの第2弾となる動画広告が公開されました。スポーツでの逆転ドラマというNIKEならではのスポーツメタファーを使って、コロナウィルスと戦う全世界へ向けて、希望に満ちたメッセージを伝えました。

www.youtube.com

ナレーションは、バスケットボール選手のレブロン・ジェームズによるもの。

 

ニューヨークタイムズ紙の犠牲者名の掲載、NIKEの熱い広告。

さまざまな思いが掻き立てられる週末となりました。

 

次回のブログではこんな時だからこそ、クスッ、ニヤッ、ワハハを提供している海外広告をご紹介しようと思います!

 

Until next time!  Stay safe!