GLOBAL CREATIVE TRIP

海外のブランド事例やクリエイティブトレンドをいちはやくレポート

カンヌセミナー Day 3

カンヌ3日目のピックアップセミナーは
Crispin Porter +Bogusky(CP+B)による
「Whiskey, Rum, Boardshorts and Advertising」という面白い名前のセミナー。

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CP+Bとは、1988年に創業されたエージェンシーであり、
カンヌでは、インタラクティブ・エージェンシー・オブ・ザ・イヤーを3度獲得している。

もともと企業精神の強い会社であるCP+B。
自分たちが立ち上げ、成功したブランドも多い。

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WhiskeyのAngel's Envy http://www.lovemadevisible.co/angelsenvy/
RumのPapa's Pillar http://www.lovemadevisible.co/papaspilar/
BoardshortsのNOLL http://www.lovemadevisible.co/noll/
Dolomite http://www.lovemadevisible.co/dolomite/

セミナーでは、従来のエージェンシーモデルから、
今後のエージェンシーのあり方を変える、とCEOが発言。
CP+Bのマニフェストを読み上げた。

マニフェストの題名は、
Today, We are a startup.(今日から、僕らはスタートアップだ)

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・クライアントの言う事を聞くのではなく、僕らがクライアント
・僕らはサービス業ではなく、平等のパートナーであり、決定権を持っている
・僕らは作品を売っているのではなく、作品を所有している
・クライアントの制限に翻弄されるのではなく、柔軟、軽やか、協力的なチームを目指す
・成功したか、クライアントがROIなど従来の計測器で計るのではなく、意味、人、利益で判断
 "ROIではなく、ROC=Return on Creative"
・時給制ではない。なぜなら僕らは雇い型ではないから。
・短期間ではなく、長期のブランド形成
・様々な承認待ちで泥沼化するのではなく、実施してリアルタイムに対応できるよう

「ブランドがクリエイティブを社内で抱え込みはじめたのと同じように、
CP+Bはビジネスを社内で抱え込みはじめます。
イデアとは、どのビジネスにとっても価値ある財産である。
そのアイデアを考え出すクリエイティブの力をマーケティングと広告だけに制限する必要はない。」

と力強く、セミナーは締めくくられました。

エージェンシーモデルが、今後、どう変化していくか、興味深いですね。

では、本日はこんなところで!
また明日!