GLOBAL CREATIVE TRIP

海外のブランド事例やクリエイティブトレンドをいちはやくレポート

カンヌ2016 ライオンズヘルス受賞作品

昨夜、ライオンズヘルスの受賞式がありました〜!

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その中から、受賞作品をいくつかピックアップ!

<ファーマ部門・グランプリ>

作品名:Breathless Choir(息の合唱団)
ブランドPhilips SimplyGo
エージェンシー:Ogilvy & Mather London
内容Philips SimplyGoとは、フィリップス社から出ている、携帯用酸素ボンベ。
病により息を容易にできない18名を呼び、合唱団を結成。
ニューヨークでコンサートを開くまでのストーリーを映像化。
選んだ曲がポリスの「Every breath you take」というところがニクいですね。
受賞内容:グランプリ、ゴールド1つ、シルバー4つ、ブロンズ1つ

<ヘルス&ウェルネス部門・グランプリ>

作品名:Alphabet of Literacy(読解のアルファベット)
ブランド:PROJECT LITERACY(読解プロジェクト)
エージェンシーFCB Inferno London
内容:世界で字を読めない人が7億5700万人、存在する。彼らが直面する問題は、
本が読めない、ということにとどまらず、世の中にある様々な問題へとつながる。
その問題たちをアルファベットの26文字で表し、ムービーを公開。
ソーシャルでシェアしやすいように各アルファベットのGIFアニメも制作。
審査員長曰く、これをヘルスのグランプリにして良いのか、正直迷った、と。
しかし、今はHealtification of Everything(すべてがヘルスに結びついている)と思っているので、
決定したのだとか。
受賞内容:グランプリ、ゴールド1つ

<ライオンズヘルス・グランプリfor GOOD>

作品名:MANBOOBS(男おっぱい)
ブランド:MACMA(アルゼンチンの乳がんチャリティ)
エージェンシー:DAVID, Buenos Aires
内容:女性に乳がんのセルフチェックを推進したくても、女性の胸はインターネットで制限がかけられる。
しかし、男性の胸はセンサーされない....。ということで、巨乳の男性の胸を使用して、
乳がんセルフチェックのやり方を公開。知り合いの男性の胸でもやってみて、と推進。
受賞内容:グランプリ、ゴールド1つ

<児玉のおすすめ>

作品名:Missing Type(足りないタイプ)
ブランド:NHS, BLOOD and TRANSPLANT(献血と臓器移植団体)
エージェンシーMHP Communiications
内容:イギリスでは、ここ10年間で献血者の数が40%も減少。
この問題を国民に理解させるため、血液型を表すAとBとOの文字を様々な場所から姿を消し、
ことの重大性を視覚化した。シンプルで美しいアイデアですね。
キャンペーン開始から10日間で、3万人が献血登録をした。
受賞内容:ゴールド1つ

作品名:Color for the Colorblind(色盲の人に色を)
ブランド:Valspar(ペンキ会社)
エージェンシーFCB Chicago
内容:ペンキ屋さんのValsparは、世界中の人全員に色の素晴らしさを経験してもらいたい。
それを表現するために、色盲の人たちにはじめて色を経験してもらったのをドキュメンタリー化。
色素矯正メガネを制作しているEnChromaの協力により、実現。
受賞内容:シルバー1つ

他、素敵な作品はいっぱいあるのですが、
本日はここまで!

Bonne journée !