Mobile World Congress@バルセロナ 初日VISA篇
モバイル・ワールド・コングレス2017、初回のブログはMasterCardについて、投稿しました。
それに続き、VISAのセミナーにも参加したので、VISAのお話も少々。
年明けのCESでも登壇しており、イノベーティブなブランド、テクノロジーをうまく利用しているブランド、として名前があげられるブランドの1つであるVISA。
昨日、VISAのスタートアップ・インキュベーターである「Everywhere Initiative」をヨーロッパでも開催する、と発表したばかりでもあります。
(「Visa Everywhere Initiative」とは、スタートアップコミュニティの創造性と才能を生かすことでビジネスの成果を向上させるため、次世代の支払いのあり方を考えるため、2015年にアメリカで創設されたものです。)
VISAは近年、イノベーションを促進している会社として注目を集めており、自ら「自分たちはクレジットカード会社ではなく、イノベーション会社である」、と宣言しているとともに、Fast Companyでは「2017年最もイノベーティブな会社」の1つ、と選ばれました。
Oh!イノベーティブ!と称賛されているのは、VISAの支払いに対しての新しい考え方。
去年のリオ・オリンピックで発表したVISAの"支払いリング"。スポンサーしているアスリートにオリンピック会期中に配り、指輪をスワイプするだけで支払いを済ませれる画期的なウェアラブル、とメディアでも取り上げられました。
しかし、VISAのShivさんがこのリングの可能性を本気で感じたのは、オリンピック後、普通のアメリカのスーパーでリングで支払いをした時、それを見たレジのお兄さんに他の客をお構いなしに、10分ほどそのリングについて質問攻めされた時。
一般の人がそのイノベーションについて、ワクワクした時
Shivさん曰く、それが本当のイノベーションである、と。
さらに、
イノベーションの告知をしようとメディアにお金をかければかけるほど、そのイノベーションはさほどすごいイノベーションではない。
.......
人は根本的にテクノロジー好きであり、そのテクノロジーをうまく利用し、どうブランド愛へと導くかが大きな課題である。それはVISAだけでなく、どのブランドにも言えること。
今まで別物だと思っていた3つの要素が今までになく混在し、互いにブレンドし、混ざり合わなければいけない時代になってきていることを実感。
ブランド愛、ブランド価値、ブランドの存在意義を構築していくための大事な数式である。