GLOBAL CREATIVE TRIP

海外のブランド事例やクリエイティブトレンドをいちはやくレポート

Pepsi "Jump In"

先週、最も注目された広告はペプシのこの動画!しかし、残念ながら、良い意味で注目されたのではなく、久しぶりに見る大大大炎上っぷりを見せている広告です。

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YouTubeよりスクリーンキャプチャ

 

「空気を読めてなさすぎる」と動画公開直後からソーシャルメディアで非難の嵐を浴びているこの広告の本来の意図とは?ペプシが前から遂行している「Live for Now(今を生きる)」というキャンペーンメッセージとともに、多種多様な人々と、それぞれのストーリーが絡み合い、1つに集結し、みんなが団結する、というのが企画の主旨である、と炎上前のブランドがプレスリリースでコメントしている。

ある意味、団結を呼び起こしたのだが、それは生憎「ペプシ、最悪!」というような団結心となってしまった...。

 映像中に見えてくるデモ(?)、パレード(?)は、あきらかにブラック・ライブズ・マター運動、抵抗運動をイメージしていることに対し、深刻な社会問題を軽視し、営利目的に利用している、という厳しい意見が多数寄せられた。

ローンチ1日後には、取り下げられ、PepsiYouTubeアカウントからも映像は、姿を消した。

主演モデルのケンドル・ジェナーは、有名なカーダシアン一家で育ち、若くから脚光を浴び、最近ではモデルとして大ブレイク中。その裕福育ちの白人であるケンドルをこの企画のリードキャストに起用した、ということも大きな炎上の引き金になっている。

ミレニアル世代からの共感を得たいがゆえに、若者が関心のある社会トピックをとりあえず取り上げている感が、あまりにも浅はかすぎて、残念すぎる結果に...。