本日ご紹介するのは、ベルリンで実施された女性人権団体「Terre Des Femmes」によるドメスティックバイオレンスという問題の周知を目指した施策です。
ドイツでは、女性4人に1人は、人生で一度はパートナーによる暴力を経験する、と言われている。そのショッキングな数字を伝え、どれほど身近、かつ深刻な問題なのかを感じてもらうために使用されたのが、フォトブースと顔認証技術。
フォトブースが街中に多く存在する、ということで有名なベルリンで、一見、普通に見えるフォトブースに仕掛けを。その仕掛けとは、写真の4コマ中の1コマでは、アザだらけになっている自分の顔が映し出される、というもの。
顔認証ソフトウェアには、事前に1000枚以上の写真を読み込ませ、女性の持つ顔の特徴を覚えさせ、女性だけの顔を認証し、その女性の顔だけにアザが写真に映されるようにした。
テクノロジーを利用して、「4人に1人」という深刻な数値を忘れられない形で伝えている施策です。