最新をピックアップ! 海外広告事例
今年も残りたった3ヶ月!10月に入ったにも関わらず、残暑が続き、未だノースリーブで生活していることに違和感を感じている、どうも児玉です。今回のブログでは、すべて9月に公開されたばかり、グローバルブランドの広告事例をご紹介いたします!
LEGO | The Damp Knight's Tale
誰もが一度は遊んだことのあるレゴブロック。小さなレゴブロック1つ1つに実はブランドの強い想いが込められています。それは、遊びを通して、「世界の明日を創造していく未来の担い手を育成する」という壮大なブランドミッション。その想いを体現しているのが「Rebuild the World - 創造力が、世界を変える」という2019年から開始しているキャンペーン。今年3年目となるこのキャンペーンから新しく公開された動画が上記のものとなります。
川の向こう岸にいる友達に会おうとしている騎士を、周囲がありとあらゆる手段で助けるストーリー。一見、可愛らしい物語、と軽く思ってしまいがちですが、そのストーリーにブランドの理念が緻密に組み込まれています。
何度失敗しても挑戦し続けるレジリエンス、問題解決能力、創造力、コミュニケーション能力など、生涯を通じて大切な能力が培われることを、最後、子どもたちが遊んでいるシーンで表現されています。
キャンペーン動画だけではなく、ウェブサイトでは実際の子どもたちがレゴを通じて、世界をより良い場所へ作り変えている事例を紹介するコンテンツも掲載しており、さらにブランドの理念を後押ししています。例えば、前足のない子犬のために、レゴブロックで犬用の車椅子を作るアメリカの少年や、より良い世界を作るためのアイデアにあふれるアラブ首長国連邦の発明家姉妹など。
NIKE | New Hotties
ナイキは今年の5月に「Play New」というグローバルキャンペーンをスタート。「Play New」とは、スポーツを新たな角度から発見する、というナイキからの提案。9月にそのキャンペーンの一環として、いま旬の女性ラッパーであるメーガン・ジー・スターリオンとのパートナーシップを発表。
動画では、178センチの高長身であるメーガンが幼い頃、身長を活かしてバスケットボールからバレーボール、陸上を周囲から勧められたり、夢中になれるダンスを見つけたと思ったら「ダンサーはアスリートじゃない」と言われたり、周囲に振り回される様子を描いています。しかし、メーガンのパフォーマンスを見ると、アスリート以外の何物でもない。過酷なトレーニングと身体能力がないとできないパフォーマンスを世界中に見せつけ、「周囲にあーだこーだ言われることはあるが、自分を定義づけるのは自分自身しかいない」と、スポーツは自分自身で追及するものである、とホッティーズ*へ投げかけている。
※ホッティーズとは、メーガンのファンのことを指す。(レディ・ガガのモンスターやBTSのアーミーのように)。ホットとは、スラングで「セクシーな人」という意味を持ち、ホッティーズとは「セクシーちゃん」的な意味合いとなります。
キャンペーン動画以外にも、ナイキトレーニングクラブ、というナイキのアプリでは、メーガンが出演するトレーニングビデオや、ウェルネスについて対談するコンテンツが公開されている。
HP | The World is the New Office
HPからは、コロナ時代のワークスタイルを描くユーモア溢れる動画が公開されました。キャンペーンメッセージは「The world is the new office(世界が新しいオフィス)」であり、まさに世界のどこにいてもHPのノートパソコンがあれば仕事をストレスなくこなせる、というのをわかりやすく、描いています。
使い慣れているパソコンから新機種に変える、新しいテクノロジーに切り替えることに抵抗があるコンシューマーのインサイトを汲み取り、少し背中を押してあげる動画となっております。背中を押す役割として中盤に登場する賢人は、「自由を阻止している鎖は、想像にでしか存在しないものだったりする」と語る。ほっほー。
こちらの動画は2020に公開された動画の続編として登場。去年公開された動画は下記にあるもので、実は、主人公の男性は共通で、マーカスという青年です。2020年の動画では、マーカスはHPのノートパソコンに変え、ストレスあふれる毎日から解放されています。今年の動画では、場所を問わず、生き生きと働くマーカスが憧れの存在として描かれております。
Pepsi MAX | 100% Recycled
最後に、すごくシンプルなメッセージにハッとさせられたPepsi MAXの広告をご紹介いたします。定番のシズル感あふれる液体カットがあるものの、メインのメッセージは、Pepsi MAXのボトルは100%リサイクルプラスティックで作られている、ということ。
NOTHING TASTES BETTER THAN A 100% RECYCLED BOTTLE
100%リサイクルボトルより、美味しいものはない
と、大胆なメッセージが記憶に残ります。
今回の広告たちは、いかがだったでしょうか?
どれっもメッセージがしっかり動画に組み込まれていて、かつ見応えのあるクオリティ高い作品だったかと思います!