GLOBAL CREATIVE TRIP

海外のブランド事例やクリエイティブトレンドをいちはやくレポート

ブランデッドコンテンツ@Cristal Festival

ブランデッドコンテンツ!ブランデッドエンターテインメント!

現在、世の中には〈ブランデッドエンターテインメント〉とうたっている
コンテンツで溢れかえっている。
また最近、どの広告セミナーに行っても、この言葉を耳にする。

今回参加しているクリスタルフェスティバルでも、
ブランデッドエンターテインメントに着目 したセミナーが多数。
でも、ブランデッドコンテンツ、ブランデッドエンターテインメントとは、一体何なのか?

1人のスピーカーは
「ブランデッドである以前に、エンターテインメントである必要がある」と。
競い合う相手は他ブランドのコンテンツではなく、映画であり、テレビであり、音楽である。

もう1人のスピーカは、
「広告は消費者にモノを売るためのものであり、
コンテンツは消費者のためになる、意味あるものである」と。

illy(イタリアのコーヒーブランド)のセミナーで、
究極のブランデッドエンターテインメントに遭遇。
それは、illyがプロデュースした「A Small Section of the World(世界の一角から)」
という60分のドキュメンタリーフィルムである。

 

映画はコーヒーの栽培に携わるコスタリカの女性たちの物語。
コーヒー栽培に携わる女性だけでなく、世界中の女性の活躍を応援する作品となっている。
ストーリーに感動した人気歌手のアラニス・モアセットは、映画のために新曲を書き下ろし。
この作品、何がすごいか、というと、多くの映画祭で評価され、
広告として、お金を払って配給するのではなく、コンテンツ力の高さがゆえ、
コンテンツプロバイダーであるNetflixamazoniTunesに公開する権利を売却し、お金をもらえた、ということ。

まさに、ブランデッドエンターテインメント。
ブランドが意味あるストーリーを伝え、ブランド価値を高めた事例となっている。

2日目の授賞式に<ブランデッドエンターテインメント&コンテンツ>カテゴリーが登場。
受賞作品をいくつかご紹介いたします。

ブランデッドエンターテインメント&コンテンツ部門
Gold受賞
ブランド:レクサス
作品名:"Slide:Amazing in Motion"

解説:
「不可能とはない。どう解決するか、だ。」という
レクサスのチーフエンジニアのコンセプトをもとに開発が進められたホバーボードのデモ映像。

ブランデッドエンターテインメント&コンテンツ部門
Gold受賞
ブランド:Uni President(台湾の食品会社)
作品名:"House of Little Moments"

解説:
インスタントラーメンブランドのキャンペーン。
とある街にあるラーメン屋さんとそこに訪れるお客さんたちのヒューマンドラマをオンラインムービーとしてシリーズ化。
このインスタントラーメンの特徴は、どんな具材でもよく合い、様々なアレンジが可能、ということ。
様々な悩みを抱えたお客さんのために、
粋な店長がその悩みに合うラーメンを提供する、というストーリーとなっている。

人をエンターテインするもの、心を動かすもの、を作りたいな、
と思う今日この頃です。
では、3日目、まもなくはじまりま〜す。

A bientot!