GLOBAL CREATIVE TRIP

海外のブランド事例やクリエイティブトレンドをいちはやくレポート

LEGO@コンテンツマーケティングワールド

アメリカの冷房状況に若干、身体をやられつつある児玉です。

本日、朝いちに行われた第1回目のキーノートスピーカーは
LEGOソーシャルメディアとビデオコンテンツを担当されているラース・シルベルバウア氏によるもの。

LEGO流コンテンツマーケティングとは?
3つの事例をご紹介させていただきます。

①ユーザージェネレーテッドコンテンツ
②ユーザージェネレーテッドプロダクツ
インフルエンサーマーケティング

【ユーザージェネレーテッドコンテンツ】
LEGOのコンテンツを思い浮かべてみると、LAの素晴らしいCGスタジオで作られているクオリティの高い、明らかに費用がかかっていそうなものばかりが、頭をよぎります。
(例えば、2014年に公開された「The Lego Movie」)

しかし、LEGOのコンテンツの多くはユーザージェネレーテッドコンテンツなのです。
LEGO側がうまくステージを作り、ユーザーがシェアしやすい環境づくりに徹しています。

例えば、LEGOから出ている「ライフオブジョージ」というゲーム。
こちらは実物のLEGOとデジタルアプリを組み合わせたインタラクティブゲーム。

そのゲームのプロモーションとは、
ジョージをレゴで作って、世界中を旅させよう!」というもの。

Facebookページ LEGO George Travelsより160907_005.jpg

ユーザーの手によって作られたジョージが、世界中を旅している模様がたくさん投稿されました。

ユーザーによって、多くの国を旅しているジョージの姿はこちらから。

【ユーザージェネレーテッドプロダクツ】
ユーザージェネレーテッドコンテンツだけではなく、
ユーザージェネレーテッドプロダクツへも踏み込んでいるLEGO

LEGO Ideasというプラットフォームを作り、ユーザーが欲しいと思っているLEGOのアイデアを募り、10,000名のサポーターを獲得できたらアイデアを実際、商品化する、というもの。

さらに商品化された場合、
ファンはすでに一緒に作り上げてきた商品として思い入れがあり、自然と宣伝活動をしてくれるため、その商品をプロモーションする必要はなく、マーケティングと広告のコスト削減にもつながる。

インフルエンサーマーケティング
多くの他のブランドと同じようにインフルエンサーの力を借りているLEGOですが、LEGOのポリシーとして、インフルエンサーには費用を一切払わない、というのがある。
費用を払った瞬間、Authenticity(真実味)がなくなるから、なのだとか。

LEGOのKronkiwongi Project(クロンキウォンギ・プロジェクト)ではインフルエンサーへ、LEGOキットと「クロンキウォンギを作ってみてください」と書いたメモを送付。

Search Engine Watchより160907_006.jpg

ここで、「『クロンキウォンギ』って何っ!?聞いたことがないけど。」と思った人。
想像力が足りないです。

「クロンキウォンギ」とは、子どもたちの自由な発想力、そのものを表しているもので、想像次第で、何にでもなれるもの。

LEGOの調査によると、子どもたちの発想力は年齢と、ルールを守るようになるにつれ、低下していくのだとか。
その発想力を養い続けるために、LEGOは「クロンキウォンギ」という空想の言葉を使い、自由な発想をセレブレートしている。

実際、インフルエンサーによって、いろんなクロンキウォンギがシェアされ、下記のようなムービーコンテンツとの組み合わせでキャンペーンとしては大成功した。

以上、LEGOに久しぶりに触れてみたい、と思った児玉でした〜。

Good Night!