GLOBAL CREATIVE TRIP

海外のブランド事例やクリエイティブトレンドをいちはやくレポート

カンヌセミナー2017 Day1A面

カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル、ついに開幕です!

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確実に後半にはボロボロとなる8日間、ゴングが頭の中で鳴り響く中、激しい日差しに首の皮膚がやられる中、てくてくとセミナー会場へ。

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今年、会場に着いて一番に目につくのが、Snapchatが出している観覧車!会期中に乗って見なくては!

 

カンヌライオンズのテーマは、「クリエイティビティの持つパワー」。クリエイティビティとは、広告の枠を超えて、ビジネス、そして、社会にポジティブな影響を与えるもの、と提唱しています。

 

配られるバックにも、ほらっ、

Creativity Matters.  For Business, for Change, for Good.

ビジネス、進化、社会のために、クリエイティビティは欠かせない。

と印字されてます。

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クリエイティビティを大事にしている企業は、ビジネスで成功するのか?

今年、64年目となるカンヌライオンズのトップバッターのセミナー、McKinsey & Companyというコンサル会社による「The Economics of Creativity(クリエイティブの経済効果)」がこの問いに挑んでいました。

 

端的に言うと、

「ええ、もちろん!クリエイティビティを大事にしている企業は、ビジネスで成功します。」

カンヌライオンズ国際クリエイティブ・フェスティバルで行われるセミナーで、それ以外の答えはないと思いますが...。

 

その結果に至ったステップとして、まず、2001〜2016年のカンヌ受賞している企業をリサーチ。幅広いカテゴリーで、継続的に多くのライオンを受賞している企業はACS(アワード・クリエイティビティ・スコア)が高く、それらの企業と、一般企業を調査。

 

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その結果、ACSが高い企業の方が、経済的パフォーマンスが大幅によかったとのこと。また、よりイノベーティブである、ということがわかった。数字が書かれていないと、なんか胡散臭いですが、水色の方がACSが高い企業です。

 

カンヌで多数受賞しているだけでない、ACSが高い企業の共通点とは?

 

実はACSが高い企業とは、ただカンヌでいっぱい受賞しているだけでなく、共通点が4つある、とのこと。そういった企業の一員になるため、以下の4つがキーポイントです!

 

1. Hardwire creativity and innovation in daily practices

日常的にクリエイティビティとイノベーションについて考える

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ACSが高い企業の30%は役員会レベルでクリエイティビティとイノベーションを議題にあげて話している。

ACSが高い企業の70%はマーケティングを「経費」ではなく、「投資」として捉えている。

ACSが高い企業の25%は予算の中でもマーケティングを優先的に考えている。

 

2. Become customer fanatics

カスタマー熱狂者になる

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これはよく耳にすることですが、重要なのは、消費者を呼んで、アンケートをとったり、調査したりするのではなく、カスタマーの普段の生活でどういった行動をとっているのか、観察し、理解する、ということが重要。

 

3. Feed the need for speed in turning insights into action

インサイトからアクションへ変えるのをスピードアップ

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ACSが高い企業の74%は自分たちは決断が早いと思っている

ACSが高い企業の11%はリスクをとることを恐れないと思っている(一般企業はなんと0%だった!)

 

4. Adapt or Die

適応するか、死ぬか。

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ACSが高い企業の75%は機能横断型チームで、臨機応変に対応できるような体制を取り入れている。

常に市場でどういったことが起こっているのかを確認し、常にアクションできるようなチーム作りが重要。

 

 

クリエイティビティを両腕大きくひらいて向かい入れ、組織全体に浸透させている企業が強い、ということですかね。

ちゃんちゃん♪