カンヌ1日目、曇りで少し肌寒さがある中、はじまりました〜!
いろいろなアイデア、さまざまな視点、多くの情報の波に飲み込まれる怒涛の1週間の幕開けです。
本日は、今年3年目を迎えた、ライオンズヘルスを主にセミナーへ参加しました。
ライオンズヘルスの目的とは、堅物で制約の多いヘルスカテゴリーに
どうクリエイティビティを吹き込み、人々の生き方、人生を変えていけるか、を考える場の提供。
まさに「Life Changing Creativity (人生を変えるクリエイティビティ)」を目指している。
本日、受けたセミナーの1つは
ジョンソン・エンド・ジョンソンのグローバルベビー部門の社長を務めるデブラ・バスさんによるもの。
彼女曰く、
「ヘルスケアをビジネスと考えるのではなく、人を思いやるヒューマンケアへという考えのもと、
もっと価値ある業界へと変化するチャンスである」
ここ数年、テクノロジーとソーシャルメディアによって、ヘルスケア業界は大きく変化してきている。
例えば、昔は医者の言うことは絶対!だったのに比べて、今は知っている人の意見の方が影響力が大きくなっている。また、情報へアクセスしやすくなり、何か症状があったとき、医者に相談するのではなく、一番にグーグル先生に相談するようになっている。
これらの変化は、新しいコンテキストで、新しいつながり方を生むチャンスと彼女は考える。
ジョンソン・エンド・ジョンソンでは、
ヘルスケアにヒューマニティ(人間性)を吹き込むには、3つの「E」を大事にしている。
Empathy エンバシー:共感を生むこと
Empowerment エンパワーメント:消費者へ力を与えること
Engagement エンゲージメント:深いかかわりを創ること
新しいコミュニケーションの事例をいくつか紹介されていたのですが、
その内からいくつかをご紹介します。
タイトル:Tonight We Sleep Challenge(今晩、私たちは寝るチャレンジ)
インサイト:赤ちゃんがぐっすりと寝ると、赤ちゃんだけでなく、皆がぐっすりと寝れる
内容:赤ちゃんがぐっすり寝れるための3つのステップを紹介し、習慣化するアプリ。
臨床的に効果があると証明されていることがすごい。これを1週間続けてみる7日間チャレンジ。
赤ちゃんの具合によって、その毎晩の週間をアプリ上で記録し、カスタマイズできる。
タイトル:Discover the Little Wonders of Becoming a Mother
(母親になることによって発見される不思議たち)
インサイト:ついつい若者世代と思ってしまうミレニアル世代。実は、その世代が親になっていっている。ミレニアルママと今までのママとの違いとは、子育てを美化しておらず、良いことばかりではなく、大変なことも多い、と理解している反面、自分はバランスがとれていて、子育てに立ち向かえる、という自信がある。
内容:30秒のテレビコマーシャルの中で、子供を産むことによって、今までの生き方が大きく変わる、ということを子供の視点でストレートに伝えているもの。
ナレーション内容:「ねえ、ママ。私がママを変えるの。体型を変え、今、思っている愛の形も変える。私によって、ママは自分のことをあまり気にしなくなって、今まで気づかなかったちょっとしたことに気をとられるようになる。時には、ママの夜を朝へと変え、当然、私はずっとママの一部となる。でもママ、約束するわ。私がママにとって最高の冒険となる。」
今までママにばかりフォーカスしてきたジョンソン・エンド・ジョンソン。
パパバージョンも父の日に向けて公開。
実は、別のセミナーでもミレニアル親に注目。Facebookが登壇したセミナーによると、アメリカのミレニアルママは1日の中で56分はFacebookに滞在しており、
子どもが1歳になるまでの1年間、Facebook上のアクティビティが345%増えるのだとか。
ミレニアルへどうリーチすべきか、ヘルスケア業界も注目中。
これから、ライオンズヘルスの受賞式です!
À bientôt !