カンヌライオンズ4日目!
昨夜にオープンニングパーティーが開かれたにもかかわらず、本日10:00〜の朝一のセミナーは多くの立ち見が出る大盛況ぶりっ!
その理由は、MascterCardのスーパースター、Raja RajamannarというCMOが登壇だったから!...と言いたいところですが、おそらく、ハリウッド女優のHalle Berry見たさに集まった方も多かったのではないでしょうか。
Rajaに隠れて、Halleが見えない...。
ここ数年、マーケティングの手法をStorytellingからStorymakingへと進化させているMasterCard。その理由とは、消費者のメディア消費の変化から。
・去年の下半期でアドブロッキングをしているユーザー数が約2億ユーザーへ。その勢いは止まらず、現在で約2億2500万ユーザーがいるという。
・Netflixユーザーの約8割は、広告を導入されたら購読をやめる、という。
広告はいらない!話しかけないで!とブランドは言われている。
そこで、自分のブランドを語るストーリーテリングという手法から、消費者たちのストーリーを拡張する役割を買って出るストーリーメイキングという手法に変えていっている。
ストーリーメイキングのススメ
Priceless Campaignを通して、消費者たちの興味ある軸で体験をキュレーション、作り、消費者が主役となるストーリーを作る。そのストーリーは消費者の手によって、家族や親友にシェアされる。そのシェアは、広告主からではなく、消費者の手によって伝わるものであるため、ブロックされることはない!
実は、Raja Rajamannarの追っかけである私は、今年の3月にも彼のセミナーを聞いており、ほぼ内容が同じだったので、そのセミナーの内容はこちらから。
消費者について、常に考えているMasterCardは、Real Time Digital Marketing Engineというソーシャルヒヤリングシステムを開発。世の中で話されている話題を聞き取り、12時間以内にキャンペーンへと変える、というシステムです。タイムリーで、旬、Social Relevant なキャンペーンを行うことが可能に。
さて、Halle Berryは、自分自身もブランドであり、ファンとよりつながりを持つためのメディアプラットフォームを発表。その名もHallewood.
ソーシャルメディアですでに多くのファンにフォローされているHalleですが、今後は一方的にInstagramなどでしか見られない自分の姿をより多面的に、VR、360度ビデオ、ハイクオリティ動画などを通して、コンテンツを提供していく。また、自分のこと、自分の美容・ファッション・家族だけではなく、社会問題、ニュースなど、世の中が関心を持っていることについて、ファンが語り合える場にしたい、と。