Hola!* スペインのバルセロナに来ている児玉です。
*ホラではなく、「オラ⤴️」と読んでください。
本日、2月28日より、モバイルの話題がぎっちりと詰まったモバイル・ワールド・コングレスに参加しております!
端末メーカー各社が新規端末の発表会を開催する中、一見モバイルとあまり関わりのない多くのブランドの存在が目に付きます。というのも、生活者がモバイルに費やす時間が増える一方、生活者への有効的なコミュニケーションを考えていく必要のあるブランドには、モバイル・ワールド・コングレスは見逃せないイベントとなっております。
MasterCardのCMOであるRaja Rajamannarが登壇したセミナーでは、今の生活者とモバイルについて5つの事実を明かしました。
①アメリカの一家の家庭には7.8個のコネクテッド・デバイスが存在する。(世界の人口より、コネクテッド・デバイスの数が多い)
②世界中にあるコネクテッド・デバイスは81億個ある。=世界の人口を上回る!
③平均で、人は1日に携帯を30回確認する。それ以上の人は携帯依存症!?
④世界中でスマホユーザーは20億人以上。
⑤朝起きた瞬間、50%のモバイルユーザーは自身のスマホを手にとる。
さらに、そのCMOが考える今の生活者の4つの特徴とは...
Better Informed:今まで以上に知識がある
Looking to be Delighted:喜ばせて欲しいと思っている
Feeling Entitled:自分には価値があると思っている
Constantly Rewarded:常に得をしている
MasterCardがここ4年間の生活者の購買行動を見てきてわかったこと。それは、
生活者はモノより体験を重要視しはじめている。
例えば、昔だったら時計にお金をかけていたのが、今は旅行にお金をかける消費者が増えている。
そこでMasterCardは生活者にとって、
体験のクリエイター、キュレーター、イネイブラー(実現する人)になる、と宣言。
9つのパッションポイントを軸に、様々なプライスレスな体験を提供し、MasterCardへのブランドエンゲージメントを促進し、ブランド愛を育もうとしている。
9つのパッションポイントとは、スポーツ、エンターテイメント、音楽、旅行、アート、グルメ、ボランティア、買い物、環境であり、MasterCardが行うイベント、プロモーションはこの9つのパッションポイントに紐付けている。
例えば、ゴルフのアーノルドパーマー招待のスポンサーであるMasterCardは、その会期中、名物ホールであるソーグラス17番をプロゴルファーのグレーム・マクドゥエルが紹介と解説してくれる360度体験をファンに提供した。
セミナー内での一番衝撃的な統計とは、
今あるブランドのうち、74%のブランドが消えても、今のコンシューマーは気にしない。
ブランドロイヤリティが薄れているドライなコンシューマーが増えている中、気にしてもらえる26%の中に入るには、今後、ブランドはどうしていけば良いのか...。