Transparency(トランスペアレンシー)という言葉、ご存知でしょうか。
ここ近年、セミナーなどでよく耳にする言葉です。
Transparencyとは、透明性という意味です。
「ストーリーテリングを通しての透明性」というケロッグのセミナーでは、
実際、ケロッグがどのように透明性をマーケティングに導入しているか、紹介していました。
登壇したのは、リック・ワイオン氏。
彼の経歴はとても興味深く、ケロッグに入る前はマクドナルドで働いており、
マクドナルド史上初のソーシャルメディアディレクターとして、
まだ記憶に新しいマクドナルドの透明性キャンペーン*を指揮した人物です。
*マクドナルドの商品にまつわる消費者からの疑問に正直に答え、それをコンテンツ化し、
昔から存在していた都市伝説(例えば、お肉にミミズを混ぜている)などを払拭した
マーケティングキャンペーン。
そんなリック氏、マクドナルドに次ぎ、今はケロッグで同じく、
透明性キャンペーンを行っている。
まさにMr. Transparency!
ケロッグでは、Open for Breakfastというプラットフォームをとおして、
透明性に徹したコンテンツを提供している。
名前がまたいいですね。
「Open for Breakfast」とは、「朝食やってます!」と、
「朝食(商品)についてオープンですよ!」の2つの意味を重ねてます。
ケロッグより
このプラットフォームでのコンテンツとは、ビデオコンテンツ、専門家へのインタビュー、
インフォグラフィックス、消費者の質問で構成されている。
ケロッグより
しかし、なぜ透明性がブランドにとって大事なのか?
アメリカでの統計によると、消費者の約68%は情報を大事だと思っており、
その情報は開示されて当たり前だと思っている。
ということは、企業の透明性というのはトレンドではなく、必要要素となっている。
さらに、社会的、環境的に良い企業なのか。そこに価値を置いている消費者が急増中であり、
包み隠さず正直に消費者と対面している企業は好印象となる。
なので、透明性を追求すると、いいことだらけ!
消費者との信頼を築き上がられる
消費者の購買意欲へとつながる
企業で働いている社員のモチベーション、会社への誇りへとつながる
では、透明性マーケティングを行うためのポイントとは?
・1箇所で行うものではなく、すべてのメッセージングに織り込むこと
・「消費者に響いていないかも」、と思っても、一定期間で終了しないこと
・コンテンツは他のプラットフォームからの流用ではなく、オリジナルであること
・低予算コンテンツ、高品質コンテンツをうまく使い分けること
・メディアプランをキチンと考えること
・社内の様々な人を巻き込むこと(特に法務、広報、お客様相談室)
こういった動きによって、ケロッグの売り上げは好調で、
この透明性マーケティングは他の市場でも行う予定のようです。
ではでは、次回は"あの"世界的有名人の登場について〜。
Good Night!