GLOBAL CREATIVE TRIP

海外のブランド事例やクリエイティブトレンドをいちはやくレポート

Mobile World Congress ☆おまけ その1☆

コンテンツとメディアについてのセミナーが開始する前に流れているリールに釘付けになったので、番外篇として、ご紹介!

 

この動画はJukin Mediaというユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツを取り扱う会社のリールであり、毎年、年間のベストコンテンツをオムニバスに編集しているものですが、ユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツのパワーを感じたので、ご紹介!

 

"People are Awesome(人間って最高!)"というYouTubeチャンネル内に置いている動画で、人間が成し遂げれるすごい行為を紹介しているのですが、私がこの動画の一番好きなところは、何かすごいことを達成した後の人々の喜び方、達成感に人間味を感じ、本当に人間って最高、と思えるところかもしれません。

 

もちろん、いろんな動画をオムニバスに編集することによって見ごたえが増ます、というのもあると思いますが...。

Mobile World Congress 2日目 テクノロジーを使ってブランドLOVE♡

モバイルワールドコングレス2日目、多くのブランドの話を聞いていると、どのブランドもどうテクノロジーを使って、消費者のニーズをどう満たせられるか、というのを考えている。

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Olayウェブサイトより

 

テクノロジーが進化する中、モバイルファースト(本日のセミナーでは"モバイルオンリー”とまで言ってました)になりつつある中、ブランドの立ち位置として根本的に変わらないのは、すべては消費者のためであるべきであり、消費者への理解に基づいたコミュニケーションであるべき、ということ。

 

その消費者を理解する中で多くのブランドが口にしていたのは、ここ数年よく耳にする

PAIN POINT (ペイン・ポイント)

 

<プチ英語講座>

Pain: 苦痛、痛み Point: 点、ポイント

直訳すると:苦痛の点

意訳すると:苦痛と思うポイント、面倒くさいと思うこと

 

消費者のPain Pointをテクノロジーとモバイルを使用して、サービスや良い体験へと作り変えている事例をいくつかご紹介します。

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Mobile World Congress@バルセロナ 初日VISA篇

モバイル・ワールド・コングレス2017、初回のブログはMasterCardについて、投稿しました。

それに続き、VISAのセミナーにも参加したので、VISAのお話も少々。

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年明けのCESでも登壇しており、イノベーティブなブランド、テクノロジーをうまく利用しているブランド、として名前があげられるブランドの1つであるVISA。

昨日、VISAのスタートアップ・インキュベーターである「Everywhere Initiative」をヨーロッパでも開催する、と発表したばかりでもあります。

(「Visa Everywhere Initiative」とは、スタートアップコミュニティの創造性と才能を生かすことでビジネスの成果を向上させるため、次世代の支払いのあり方を考えるため、2015年にアメリカで創設されたものです。)

 

VISAは近年、イノベーションを促進している会社として注目を集めており、自ら「自分たちはクレジットカード会社ではなく、イノベーション会社である」、と宣言しているとともに、Fast Companyでは「2017年最もイノベーティブな会社」の1つ、と選ばれました。

 

Oh!イノベーティブ!と称賛されているのは、VISAの支払いに対しての新しい考え方。

 

去年のリオ・オリンピックで発表したVISAの"支払いリング"。スポンサーしているアスリートにオリンピック会期中に配り、指輪をスワイプするだけで支払いを済ませれる画期的なウェアラブル、とメディアでも取り上げられました。

 

しかし、VISAのShivさんがこのリングの可能性を本気で感じたのは、オリンピック後、普通のアメリカのスーパーでリングで支払いをした時、それを見たレジのお兄さんに他の客をお構いなしに、10分ほどそのリングについて質問攻めされた時。

 

一般の人がそのイノベーションについて、ワクワクした時

Shivさん曰く、それが本当のイノベーションである、と。

 

さらに、

イノベーションの告知をしようとメディアにお金をかければかけるほど、そのイノベーションはさほどすごいイノベーションではない。

.......

 

人は根本的にテクノロジー好きであり、そのテクノロジーをうまく利用し、どうブランド愛へと導くかが大きな課題である。それはVISAだけでなく、どのブランドにも言えること。

 

商品 × イノベーション × マーケティング

今まで別物だと思っていた3つの要素が今までになく混在し、互いにブレンドし、混ざり合わなければいけない時代になってきていることを実感。

ブランド愛、ブランド価値、ブランドの存在意義を構築していくための大事な数式である。

Mobile World Congress@バルセロナ 初日MasterCard篇

Hola!* スペインのバルセロナに来ている児玉です。

*ホラではなく、「オラ⤴️」と読んでください。

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本日、2月28日より、モバイルの話題がぎっちりと詰まったモバイル・ワールド・コングレスに参加しております!

 

端末メーカー各社が新規端末の発表会を開催する中、一見モバイルとあまり関わりのない多くのブランドの存在が目に付きます。というのも、生活者がモバイルに費やす時間が増える一方、生活者への有効的なコミュニケーションを考えていく必要のあるブランドには、モバイル・ワールド・コングレスは見逃せないイベントとなっております。

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GEICO "Crushed"

思わず「く、くだらない...っ」と笑いながら言ってしまうことでおなじみ、GEICOの新しいプレロール用の広告をご紹介!f:id:bbmedia:20170213194401j:plain

YouTubeよりスクリーンキャプチャ

 

今回のテーマは"Crushed"。ぺちゃんこ、という意味です。

画面の左側からセットの壁が迫ってきて、広告が凝縮されている、という企画。

 

冒頭のナレーションでも、次のように説明されています。

「この広告はあなたの視聴体験をより良くするため、凝縮されています。」

 

「すぐに見たいコンテンツに行きたいのに広告が邪魔!」という視聴者の声を逆手にとって、思わず見てしまう広告へと変えてしまうGEICOの得意技!さらに、思わず、シリーズのすべてを見てしまう!

 

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テクノロジーをうまく利用するブランド

テクノロジーの祭典であるCESの中、ブランドはどのように新しいテクノロジーと向き合っているのか。

 

ここ近年、「我々は今日からテクノロジー会社である」と宣言するメーカー、ブランドが増えている。テクノロジーが一般生活者の日常へと侵食する中、テクノロジーという波を今や無視できず、生き残っていくには、うまく付き合っていくのが必須となっている。

 

しかし、根底にあるのは、お客様への価値提供!

最先端テクノロジーを使うことによって、先を行っているブランドに見せようとするのは浅はかすぎる!

ブランドとしての存在価値を、テクノロジーとうまくミックスし、よりその価値を高めるのが成功への鍵。

 

STAPLESの場合

STAPLES(ステープルズ)とは、アメリカの事務用品店。30年前に開業したこの会社は、今では3分の2の売り上げはオンラインでの取引となっている。

 

STAPLESのミッション:

お客様であるオフィス内の事務用品管理人の仕事をより簡単にしてあげること。

 

そこで、去年末にEasy Buttonを発表。

 

品薄になった事務用品に気づいた瞬間、その場で発注できるシステム。

イージーボタンというボタン、音声認識、テキスト、写真、メール、メッセージングを使って、補充を手軽にしている。IBM Watsonによって、すべての取引をデータ化、分析し、よりパーソナライズされていく仕組みになっている。今後の目標はAIによって、指示しなくとも、自動的に発注ができるようにすること。

 

DUNKIN’ DONUTS

Dunkin’ Donuts(ダンキンドーナッツ)はアメリカ発祥の世界最大規模のドーナッツチェーン店です。とはいえ、Dunkin’の売りはドーナッツではなく、コーヒーである。

 

Dunkin’ Donutsのミッション:

No1の持ち帰り飲料ブランドになること。忙しく急いでいるとき、ストレスなく飲み物を購入し、楽しめることをお客様に提供したい。

 

その解決策として、専用アプリを発表。

アプリ上でオーダーをし、店舗でピックアップするだけにすることによって、朝、行列に並ぶストレスを軽減している。また、店員の多くが英語圏出身の人でないことから、アプリ上での注文によってオーダー間違いを減らすことができ、さらなるサービス向上へと繋がった。

 

Nestle

多くのカンファレンスでよく目にするNestleネスレ)が一番大事にしているのはカスタマーサービス。広告的働きかけによって発生するお客様との対話は大事だが、もっともエンゲージメントが深いのは、お客様自身から自分のブランドに対して働きかけがあった時。その多くは、商品に対するクレーム、質問、要望。だいたいは予想できる内容ということで、一貫性を図るため、人工知能チャットボットの導入を検討している。Nestleのブランドの中でも、お客様の問い合わせへの返答時間にバラツキがあり、そこを瞬時に返答できるようにする、という。

 

新しいガジェット、デバイス、テクノロジーで、ギラギラしている展示会場から離れたセミナー会場。「お客様ファースト」を堅実に考えるブランドがそこにはいました。

VR元年を越したVRの今

2016年は「VR元年」と呼ばれたが、2016年を越した今、VRはどのように変化していくのか!?

 

業界では、VR、VR、VR!と去年は多いに賑わっていたが、世間的には、果たして本当はどうなのか?

CESなど、最先端・最新テクノロジーの展示会に来て、忘れてはいけない重要なこと。それは、このテクノロジーは「最先端」であり、実際問題、このテクノロジーがいつ、どのタイミングで、生活者のもとへ届くのか、ということ。なんせ、CESは、コンシューマー・エレクトロニクス・ショーですから。

 

VRの話題が尽きない中、実はアメリカの63%の人が、そもそもVRというものを知らない、と言われております。半数以上の人がVRを知らない、ということに驚くかもしれないが、日本もさほど変わらないのではないでしょうか。

(自分の両親を考えてみると、おそらく「VR」という単語に対して「?」となるでしょう。)

 

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