半年前よりP&Gの女性用制汗剤ブランドのSecretは、Stress Testというキャンペーンシリーズを公開しており、その最新作をご紹介!
続きを読む
さて、昨日はUnder Armourの新しい広告をご紹介させていただいたのですが、
それに対抗し、本日はUnder Armourの1日あとに公開されたNIKEの広告をご紹介!
しかも、Under ArmourはStephen Curryならば、NIKEでは宿敵 LeBron Jamesが登場!
NBAに詳しくない方:
2016年NBAの決勝戦は
Stephen Curry率いるGolden State Warriors
VS
LeBron James率いるCleveland Cavaliers
によって熱戦が繰り広げられた。
結果、レブロン率いるCleveland Cavaliersが念願の初優勝を手にした。
今回のNIKEの広告のタイトルは Come out of Nowhere.
直訳すると、何もないところから出てくる、という意味。
これは、貧困家庭で育ちながらも、世界的スーパースターへとのしあがった
LeBron Jamesのことを指しており、また、どんな立ちはだかる逆境に対しても、
「光へ出てこい」というメッセージが込められている。
ナレーション by LeBron James:
ここは、キミがくるべき場所ではない
外の世界へ挑戦してはいけない
自分にはできるだなんて信じてはいけない
キミは才能があると言われた?
でもそれは皆、言われたこと
ここは、キミがくるべき場所ではない
そんなにボールをパスしちゃいけない
大きな体を使ってプレイしちゃいけない
ここは、キミがくるべき場所ではない
40分試合に出続け、選手人生を変えるブロックをキメてはいけない
ここは、キミがくるべき場所ではない
なのに、キミはここにいる
広告対決はどっちが優勝でしょうか〜?
アメリカでNBAもはじまり、まさにスポーツの秋となっている今日このごろ。
最近、良い広告をビュンビュン制作しているUnder Armourの新しい広告をご紹介!
今回のUnder Armourのピックアップアスリートは
バスケットボール選手のステフィン・カリー。
前回シーズンでは、可憐な3ポイントシュートでNBAを沸かせ、
優勝間違いない、と太鼓判を押されたにもかかわらず、決勝戦で優勝を逃す。
その逃した屈辱を、新しいカリーモデルのシューズの広告のネタとして使用。
バスケ選手である父親の七光り、身長が低すぎるなどの批評から、
天才、マジシャンなどの賞賛、2回連続MVPなど、メディア、ファンから色々と
言われつづけてきたカリー。
しかし、どれも古い話だ、バスケ小僧たちの言葉を借りて、伝える広告。
その優勝を逃した屈辱も、過去の話にするために奮闘するカリーの姿を描いている。
ざっくりとした台詞:
皆、その話は聞き飽きた。
「お父さんにシュートを教えてもらった。」
「NBAでは戦えないサイズ。」
「小さすぎる。」
「びしょ濡れの状態でもたった80キロ。」
そんなの聞き飽きた。古い話。
「天才」「ビデオゲームのような動き」「マジシャン」
どれもこれも過去の話。どれも退屈。
「MVP、」「2回連続MVP」「満場一致のMVP」
それも古い。
「73勝9敗?それで優勝リングは?」「奪われた優勝?」
奪われた優勝?それは新しい。それは興味深い。
「それも昔の話にしてみな」
最後のコピー:
I WILL. カリーの心の声で「そうする。過去の話にしてみせる」という意味。
また、I WILL WHAT I WANTは前からのUnder Armourのスローガンであり、
その I WILLには「強い意志」という意味が込められている。
今年のコンテンツマーケティングワールドのテーマは
Content Strike Back
日本語で言うと、「コンテンツの逆襲」です。
Content Marketing World ホームページより
ふむ、どこかで聞いたことのある響き...。
今年のカンファレンス全体のイメージは、SF(サイエンスフィクション)。
メインステージの装飾から会場に貼られているポスターまで
とてもnerd(オタク)の匂いをぷんぷん醸し出しています。
スターウォーズのキャラクターと記念写真を撮影できるブースまで...。
スターウォーズのポスターまで...。
なぜかというと...
今年のキーノートの大トリは、nerd界の王子、
マーク・ハミルでした〜!
Transparency(トランスペアレンシー)という言葉、ご存知でしょうか。
ここ近年、セミナーなどでよく耳にする言葉です。
Transparencyとは、透明性という意味です。
「ストーリーテリングを通しての透明性」というケロッグのセミナーでは、
実際、ケロッグがどのように透明性をマーケティングに導入しているか、紹介していました。
登壇したのは、リック・ワイオン氏。
彼の経歴はとても興味深く、ケロッグに入る前はマクドナルドで働いており、
マクドナルド史上初のソーシャルメディアディレクターとして、
まだ記憶に新しいマクドナルドの透明性キャンペーン*を指揮した人物です。
*マクドナルドの商品にまつわる消費者からの疑問に正直に答え、それをコンテンツ化し、
昔から存在していた都市伝説(例えば、お肉にミミズを混ぜている)などを払拭した
マーケティングキャンペーン。
そんなリック氏、マクドナルドに次ぎ、今はケロッグで同じく、
透明性キャンペーンを行っている。
まさにMr. Transparency!
コンテンツマーケティングワールドの朝は、
他に行くカンファレンスよりかなり早い!
セミナーは朝8:00から開始し、夕方の18:00頃に終わり、
終日、みっちりとセミナーが行なわれています。
その中での食事は充実(?)されていて、朝ごはん、お昼は支給され、ちょっとした軽食が会場のあちらこちらにレイアウトされています。
ということで、本日のお昼ごはんのご紹介を!
4つほどあるランチボックスの種類からお好きなものを選び、
セミナーを受けながらモグモグ式となっています。
ベジタリアンやビーガンの人など、食べられるものに制限のある人には事前登録してもらい、スペシャルランチボックスを提供しているちょっとした気遣いも◎
ターキーサンドイッチの付け合わせには、
アメリカではサンドイッチのお供として必ず添えられるスナック菓子の小袋、果物、そしてブラウニー、ジャガイモのサラダでした〜☆
と、みっちりとしたコンテンツマーケティングについてのセミナーの合間の、割りかし、どうでもいい、お昼のお話でした〜。
アメリカの冷房状況に若干、身体をやられつつある児玉です。
本日、朝いちに行われた第1回目のキーノートスピーカーは
LEGOでソーシャルメディアとビデオコンテンツを担当されているラース・シルベルバウア氏によるもの。
LEGO流コンテンツマーケティングとは?
3つの事例をご紹介させていただきます。
①ユーザージェネレーテッドコンテンツ
②ユーザージェネレーテッドプロダクツ
③インフルエンサーマーケティング
【ユーザージェネレーテッドコンテンツ】
LEGOのコンテンツを思い浮かべてみると、LAの素晴らしいCGスタジオで作られているクオリティの高い、明らかに費用がかかっていそうなものばかりが、頭をよぎります。
(例えば、2014年に公開された「The Lego Movie」)
しかし、LEGOのコンテンツの多くはユーザージェネレーテッドコンテンツなのです。
LEGO側がうまくステージを作り、ユーザーがシェアしやすい環境づくりに徹しています。
例えば、LEGOから出ている「ライフオブジョージ」というゲーム。
こちらは実物のLEGOとデジタルアプリを組み合わせたインタラクティブゲーム。
そのゲームのプロモーションとは、
「ジョージをレゴで作って、世界中を旅させよう!」というもの。
Facebookページ LEGO George Travelsより
ユーザーの手によって作られたジョージが、世界中を旅している模様がたくさん投稿されました。
ユーザーによって、多くの国を旅しているジョージの姿はこちらから。
【ユーザージェネレーテッドプロダクツ】
ユーザージェネレーテッドコンテンツだけではなく、
ユーザージェネレーテッドプロダクツへも踏み込んでいるLEGO。
LEGO Ideasというプラットフォームを作り、ユーザーが欲しいと思っているLEGOのアイデアを募り、10,000名のサポーターを獲得できたらアイデアを実際、商品化する、というもの。
さらに商品化された場合、
ファンはすでに一緒に作り上げてきた商品として思い入れがあり、自然と宣伝活動をしてくれるため、その商品をプロモーションする必要はなく、マーケティングと広告のコスト削減にもつながる。
【インフルエンサーマーケティング】
多くの他のブランドと同じようにインフルエンサーの力を借りているLEGOですが、LEGOのポリシーとして、インフルエンサーには費用を一切払わない、というのがある。
費用を払った瞬間、Authenticity(真実味)がなくなるから、なのだとか。
LEGOのKronkiwongi Project(クロンキウォンギ・プロジェクト)ではインフルエンサーへ、LEGOキットと「クロンキウォンギを作ってみてください」と書いたメモを送付。
ここで、「『クロンキウォンギ』って何っ!?聞いたことがないけど。」と思った人。
想像力が足りないです。
「クロンキウォンギ」とは、子どもたちの自由な発想力、そのものを表しているもので、想像次第で、何にでもなれるもの。
LEGOの調査によると、子どもたちの発想力は年齢と、ルールを守るようになるにつれ、低下していくのだとか。
その発想力を養い続けるために、LEGOは「クロンキウォンギ」という空想の言葉を使い、自由な発想をセレブレートしている。
実際、インフルエンサーによって、いろんなクロンキウォンギがシェアされ、下記のようなムービーコンテンツとの組み合わせでキャンペーンとしては大成功した。
以上、LEGOに久しぶりに触れてみたい、と思った児玉でした〜。
Good Night!